じねんのような LETS 通貨は、性善説で成り立っているという指摘を2件くらい受けたので、性悪説でも LETS 通貨が成り立つということをここで論証して見たいと思います。
◯ 嘘をついてサービスを受けるだけの人がいた場合
そういう人の場合、顔の見える経済圏なので、その人が人を騙してサービスを受けているということは、そのうちに周知のこととなると思います。
そうなるとその人にサービスを提供する人はいなくなります。
その人が LETS ネットワークから排除されなくてもみんながその人はそういう人として扱うようになり、不正な取引が発生しなくなるので、問題が続くことはありません。
◯ 他の地域から LETS ネットワーク内の商品を略奪する目的の人がいた場合
LETS に登録されていない人が LETS の商品を略奪するには、LETS に事務局に登録してもらわねばなりません。
そのためには、地域内に引っ越し、生活をはじめ、人間関係を作り、事務局に登録してもらわねばならないため、特定の商品を略奪するためにそこまでするかどうかは、疑問の余地があります。
LETS 通貨では、貴金属や車やパソコンなど、高額商品を提供するケースは、稀なので、そのような商品が略奪されるような心配も少ないと思います。
本当にその商品を略奪するなら、盗む方が早いと思います。
◯ 悪い人ばかりでサービスを受ける人しかいない場合
サービスを受ける人しかいない場合、サービスを提供する人がいないので、取引が発生しません。
取引が発生しないだけなので、地域通貨として問題になることはありません。
◯ 悪い人が多くてサービスを提供する人が少ない場合
サービスを受ける人が多くて、提供する人が少ない場合、提供する人も疲れて、サービスを供給できなくなるので、問題にはなりません。